性欲バスターズ。④
「強敵(=とも)よ…。」
「ああ。ここまで来たな…。」
「拳で語ろう。」
ふぅぅぅぅ。
空気が二人のもとに凝集してゆく。あたかも今、世界にこの二人しか存在しないかのような場の密度。時もまた凝集し、やがて空気と共に一度激しく爆ぜまた、凝縮を繰り返す。
今…二人こそが世界の、宇宙の主人公。
開闢間近か…。濃縮された空気の塊は限界までの熱量を帯びていく。出口のない"それ"は、二人の間の空間に見えない質感を作り出す。
概念が崩壊する。
「あたあっ!」
「ぬおおおん!」
全てが…爆ぜる!
・・・。
・・・・・・。
ぱっぱっぱっ。
しゅううう~。
「どっちだ?」
「う~ん…。"レフト・ゴッド・フィスト(=左の神の拳)"。」
「はずれ。」
ぱっ。
むわっ。
「ぐおっ!」
「ふふん、石は右だ。アメジストなんだが、六本木の露店でキレイなお姉さんから買ったんだ。20万円かかったよ。母ちゃんに小遣いもらってな。」
「バカだよおめぇ…。そりゃあ真っ赤なニセモノだ。おめぇん家金持ちだからいいけどよ。それはそうと、おめぇ普段何食ってんだよ!今日の屁はまた格別だな、熟成されてやがる!どんな腸内環境してんだよ!一回内視鏡で診てもらえ!」
「ふぅぅぅ~。言いたいことはそれだけか…。見苦しいぞ…。ちなみにここ一週間は肉ばっかり食ってるな。あとは基本的にカウチポテト派なんでな、ジャンクなんかも多い。」
「ダメだ!ダメだよおめぇ!どんなに舌の先でほじくっても取れない歯のカスくらいダメなやつだ!いいか、もっと野菜も食え!食物繊維は大事だぞ!?オレは別に医者じゃねぇが、ここの所のおめぇの屁はもはや常軌を逸してやがる!」
「あ、牛乳もパックで飲んだな。」
「聞けよ人の話を!」
「あのよ…。オレ思うんだけどよ、オレとおめぇ、いい加減付き合い長ぇよな。んで、二人とも顔を付き合わせればこうやって、石と屁を交えている。」
「ジャンケンよりスリリングだよな。」
「だがな、いつまでもこんなことをやっている訳にもいくまい。オレら、揃ってニ―トだ。現実を直視しようぜ。」
「なんだよ、急に常識人ぶりやがって。自分から、ハラワタから逃げるつもりか?いいじゃねぇか、オレらの神のケン○ロウだって無職だろありゃ。それに、お前んちは金持ちじゃねぇか。」
「いや、母ちゃんには今にも勘当されそうだ。あとな、あの世界は暴力が通貨だ。この世界はそうじゃねぇ。胸に7つの傷があったって、ハッタリにもなりゃしねぇんだよ!」
「じゃあ、どうしろってんだよ!またハロワ行くのめんどくせえよ!」
「いつの日かのめんつるみてえな甘えたこと言ってんじゃねぇ!稼ぐぞ!」
「簡単に言ってんじゃねぇよ。」
「いいや、オレにいいアイデアがある。たぶん、オレらこそがオリジナルになれる。」
「な、なんだと?き、聞かせろ。」
「オレとお前…。こうやって長いこと拳を突き合わせてきた…。ライバルでもあり、そして友でもある。お互いのことは誰よりも知り尽くしている。そして、だ。互いに磨き合い、研ぎ澄まされた嗅覚がある。」
「!」
「鑑定するんだ。臭い鑑定士は公の資格としてあるみてえだが、オレらは裏街道を行く。」
「な、何をする気だ?」
「顧客を若い女性客限定に絞るのさ。看板に"若い女性限定でおなら鑑定します!腕と鼻に覚えあり!プライバシー厳守!"とでも書きゃあよ、恥ずかしがり屋な若い女性客は、オレたちにはにかみながら尻を差し出すと言う寸法だ。これこそ、まさに"ウラ"にして"ニッチ"、ア~ンド"リッチ"!!」
「・・・???。どこかが、どこかが決定的に間違っているような気がするんだが…まあ、大丈夫か。よく分かんねぇや、オレバカだし。なんとかなるべ。」
「オレらは労せずして、可愛い若い女性のおならを嗅ぎ放題!」
「しかも、カネも貰える!」
「くっくっく…。(ほくそ笑み)」
「フッフッフッ!(ドフラミンゴ笑い)」
・・・。
・・・・・・。
数年が過ぎた。
彼らはその存在を、それなりには世に知らしめていた。
彼らの思惑通り、裏街道での存在感は知る人ぞ知るややピンポイントな客層によって確立され、ネット界隈でも"特級嗅ぎ師"なる何やら中ニ病くせえ呼称で知られている。
正確には、彼らは"嗅いで"いない。
どっちかと言うと、"嗅がれて"いた…。
「ふぉぉぉぉッ!」
「ぬぉぉぉぉん!」
彼ら自身もそれなりに頑強ではあったのだが、上には上がいる。見上げればキリがない。
んで、より屈強な男性、とりわけそう言った男性を好む男性を呼び寄せ、狩られがちだったのだ。おならもいっぱい嗅がれた。
その割に、まあまあいいお金を取ってもいたので、懐はまあまあ潤っていた。そしてまた顧客とのプライベートの境界線も、やや彼らの中であいまいになりつつある今日この頃なのだった…。
それにしても。
こんな商売、果たして成り立つのだろうか、そもそも論として。
・・・。
う~ん、私は世間知らずな所がありましてね。あると思えばあるし、ないと思えばない、と言うくらいなものであろう。軽く流そう。
二人の今後ますますのご発展とご健勝を祈る。
/「最近の名作は仙台が舞台のものが多い」:Fin
なんじゃ、この宴もたけなわな締めは。
さて。
あさってから仕事が4つ掛け持ちになる。一個一個単体では時間が長いわけでもストレスフルとかでもないし、長い期間でもないのでまあイケるが、結構じわじわ体力や気力を削るのは、地味~に少し長い時間の通勤時間だったりする。
空間・距離の移動と人間の疲労度の関連性は、脳科学だか神経科学だかで説明がついたような気がするのだが、忘れてしまった。
通勤時間が長い人は、基本的には一本二本早くても前の電車とかに乗るべきである。ただでさえなんかのエネルギーを喰われるのだから、早起きして乗客が少ない時間に乗り、のんびり本でも読む快適空間に書き換えた方がいいだろう。もっとも、このコロナ禍、人工密集地の通勤事情がどうなっているのかは正確には掴めていないのだが。
まあ、この話はこんな所で終わるとする。
よりにもよってこのコ―ナ―である。
shirosuke0214-pr-tomo.hatenablog.com
shirosuke0214-pr-tomo.hatenablog.com
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「テストステロン」との兼ね合いの話および、精力剤マシマシの話である。言っておくが、やり過ぎてはいけない。
サプリの類いはさすがに身体に入れるものだ。ただただおカネ目当てのあからさまにヤバいサプリだって少なくなってきたもののまだまだあるし、私欲を貪るのは代償を少なからず伴うのが世の常だ。私は貪ってないけど、日々の今世を楽しむためそして、自分の成長のために性欲を、一応は健全に強化したり活用したりしている…つもりである。
ちなみに、「テストステロン」の感受性の問題だったか、「人差し指と薬指」の対比により分かることがある。「性欲が強い男性」の話なんてものに需要があるはずもなく、「性欲が強い女性」辺りの動画で紐解くと結構この話題は真っ先に出てくる。ちなみに、占いの類いではない。(私は意図して調べたのではない!勝手に動画が流れてきたのだ!w)
要するに、人差し指より薬指の方が長いと性欲が強い。んで、比率を求めるともちっと細かい所まで分かる。闘争心が強かったり社会的に成功しやすいってのがある。個人プレーが好きな人なんかに多そうだ。
反対に、人差し指の方が長ければ周りとの協調を図り、共感性が高い。こっちは女性っぽい感性が特徴だ。
ちなみに、私はかな~り薬指が長い。「指比」は「0.91」である。かなりやべぇ数値だ。なるほど、こいつを知った時、私は真っ先に小学校とか中学校の頃を思い出した。
私は自意識過剰で承認欲求が強かった、いや、こじらせていた。外面はともかく、内側はかなりやばいがきんちょだった。んで、闘争心は一部の分野に特化して発揮されていた。べんきょ―とサッカーである。
んで、紆余曲折を経て、どっかで博愛・平和主義者になり(ホントかね)今に至るのだが、セルフでの心理療法や無意識領域への介入(要は単なるゴ―ル設定と潜在意識の書き換えですw)を色々行いいじったことと、あとは人様との出会いでなんとか真人間にしてもらった、と言うところなのである。(いや、今でも真人間かどうかいまいちビミョーなんだけどさ)
自分の話はともかく、この記事を見てオレも(私も)筋トレやってみよう!とか、股間浴してみよう!って方がいらっしゃるのであれば、スタートとして自身の"立ち位置"を「指比」で客観的に把握しておくことは有益だろう。人差し指が長いからいいとか悪いとかじゃないしまた、反対のケ―スにも同じことが言えよう。
長くなっちまったのでサワリでおまる、いや、終わる。では。/おしまい。
>猫p様
コメントありがとうございます。
意外と商社って、面接は保守系ではないとこもあるみたいです。時折面接受けてるとミョ―にミョ―なことが言いたくなることはありますね。