蒲焼きと檸檬と娘のサロン

「頑張らないうつヌケ」をモットーに。だる~く、ゆる~く、時にはタイトにチートに。

とことんブレない君が好き。

「次の方どうぞ。」

 

がちゃ。

 

「失礼します。」

 

「どうぞ、おかけ下さい。」

 

「は。」

 

「自己紹介をお願いします。」

 

「水岸たかしです。坂口大学経済学部に在籍しており、マクロ経済学と金融学を専攻しております。それはそうと、お金はまあ確かに、私が得をすれば必ず失う人がいるのが世の常。逆もまた然り。しかしながら、おっぱいはどうなのでしょう?昨日さる女性に道すがら、ついご無沙汰だったもんでおっぱい見して、減るもんでもねぇよね、と迫ったところ通報されましてね。この三次元の重力場におけるところの…。」

 

「ちょ、ちょ、ちょっと待ちたまえ。いや、ここは吉倉商事の新卒面接会場なのですが?た、確かにあなたのエントリーシ―トなどは手元にあります。紋切り型の面接のくだりではなく型破りでユニークなのですが…。」

 

「かのバブル時代にはあったようですね。ずっと無言で面接会場に佇み、面接官が痺れを切らした所でやおら立ち上がり、"男は黙ってサッポロビール!"などと言って採用されたと言う事例が。」

 

「いやそれ、都市伝説だから。君も伝説にしてあげようか?」

 

「私は数々の伝説を既に作っておりますので。」

 

「ほう?聞かせてもらいましょうか。」

 

コペンハーゲンで駅弁しながら大通りを100m10秒フラットで駆け抜け、2秒フラットで発射しました。」

 

「は、早いね。」

 

「貧乏人なんで足が早いんすよね。」

 

「貧乏人と足の速さに何の関係が…。う、う~ん、伝説はもういいので、当社を志望した理由を聞かせてください。」

 

「はい、たくさんのありがとうを集め、宇宙船地球号をありがとうでいっぱいにします。」

 

「それとわが社に何の関係が?どこかのブラック企業みたいだねぇ。ありがとう集めたってメシ食えないから。」

 

「わはははは!」

 

「何笑ってんだよ!」

 

「あ、笑うタイミングじゃなかったか。」

 

「う、う~む。じゃ、じゃあ、当社に入ってどんな仕事をしたいですか?」

 

「はい、指示されたことをマニュアル通りにこなし、毎日定時で上がります。」

 

「いやいや、そうじゃなく!何を当社で手掛けたいのか聞いているのだがね!?」

 

「人の負の感情を喰らう魔物…。"好事魔多し。"と古より申します。御社はこのご時世にあって業績もうなぎ登り、しかも業界の評判も顧客満足度も非の打ち所はありません。私はデ―タを重視致しますが、見えない世界の力と言うものもけして軽んじてはおりません。」

 

「・・・。」

 

「私は宗教家や霊能力者の類いではありませんし回し者でもありません。しかし、何となくこうした場のエネルギーと言った、まあいわば運気の流れと言ったものにも鋭敏なところがありましてね。彼岸と此岸を繋ぐ術を、私は日々日々術式展開しつつ・・・。」

 

「・・・。・・・そのココロは?」

 

「つまり、私は弱者を見ると虫酸が走るのです。」

 

「君は鬼滅の刃の猗○座かね?」

 

「アイツぜってえ股間にアワビ入ってますよね。」

 

「入ってねぇよ!猗○座ファン多いんだぞ!?アブねぇことを言うな!」

 

「ちなみに、私の娘も猗○座ファンなのだよ。」

 

「しゃ、社長!?」

 

「話は聞かせてもらった。水岸君と言ったね。なかなか面白い脳内環境になっておられるようだ。わが社には今一つ、ム―ドメ―カ―の存在感が希薄な所があってね。君のような何やらキテレツな発想をする学生を採用すると言うのも、新しい風を呼び込めるのかもしれん。」

 

「ふん、えらそ―に。」

 

「き、貴様ァ!社長になんて口を!」

 

「まあ、待ちたまえ。君のああ言えばこう言う的な返しの早さとキレはなかなかのものだ。少々恐いもの知らずだがね。どうかね?商売と言うものは綺麗事だけではやっていけん。時には、心を鬼にしなければならぬこともある。たくさんの修羅場を潜り抜けねばならぬこともある。だが、私と共に…。」

 

「たかしちゃん!?」

 

「マ、ママ!?な、何でこんな所に?」

 

「たかしちゃんが心配だったからに決まってるじゃない!いいのよ、無理してサラリーマンなんかにならなくて。お父さんの後を継げばお金に困ることもないし、ぜ~んぶあとのことは岸田が責任を負うようになってるから!あなたはな~んにも苦労をすることはないの。さ、帰るわよ。ふん、何よ!こんな三流商社!」

 

ばたん。

 

・・・

 

・・・・・・

 

・・・し~ん。

 

「な、何の茶番、かね?」

 

「う~む、とんだレア級モンスターでしたね。塩は上等なやつを使いましょう。も、もう今日は面接、やめましょうかね?」

 

「ふ、ふむ、それが良かろう。私はこれで帰らせていただくよ。」

 

「は、はい・・・。」

 

/「茶番に付き合わせてすみませんでした。」:Fin

 

さてさて、引き続き「呪術廻戦」を読んでいる。これは仕事の為である。

 

「鬼滅」はどこにも売ってねぇので今日20巻をレンタルしてきた。おあずけ食らった犬みたいにがっついていたことを、店員さんは知る由もなかろう。

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う~ん、最近の第一線の少年誌の一線の漫画は重い。私ががきんちょの時分など、割りと分かりやすい勧善懲悪っぽいノリのやつが多かったと思うが。

 

勿論、消費者サイドの要請もあろう。ありきたりなものではウケない。結構、振り返ってみれば「ヱヴァ」あたりから流れって変わったんすよね…。内面のドロドロしたものに焦点を当てたりの流れは…。

 

ちょいと話が逸れるが、いわゆる「引き寄せの法則」だけど、あれをどう扱うかは自身の内面の様々な線引きが必要になる。基本的にはエゴから来る欲や煩悩を強化する作用があるから、対極の負の感情や否定的な思考もしっかり強化される。

 

したがって、それらとの付き合い方、そして現実面との接点をしっかり保たないと、ただただ苦しんだりアヤしげな人にお金を吐き出したりと情報弱者として搾取されてしまう。勿論ちゃんとした人もいるんだけど。

 

まあ、結構取り上げるテ―マではある。

 

とりわけ、恐怖とか不安とかの類いは、本来ならばもちっとデリケートかつフラットな接し方をしなければならないし存在意義を知らなければならないのだが、何だかどんな時にもワクワクしましょうとか、ヴォルテックスの中にいましょうとか、ちょいと浮世離れしている。

 

ネガティブなことを考えると波動が落ちて、物理面でもネガティブなことが起こる。考えちゃいけない、考えちゃいけない…。

 

だから、情報の受け手はネガティブな感情や思考をとことん否定する。抑え込んだり、考えないように考えないように、と強張ったり、蓋をしたりする。

 

ところが、こう言う感情はそうした扱いをすればするほど、皮肉にも何倍にも膨らんで暴走するか、後になってでっかいツケとなってしっぺ返しが来てしまう。

 

まあ、そう言うことを体得するのも経験だ。長い人生、回り道も必要である。

 

ただ、数々の失敗を経て、苦悩を経て、希望と絶望の連鎖を繰り返しながらもがきながら生き抜き、結果磨かれる潜在的な神性みたいなものがあるとすれば、これはその人だけのものである。人と比べるようなものではない。

 

なもんで。魂をゴリゴリに磨きましょう。

 

てなことを、「鬼滅」や「呪術」を見ているとつらつらと思う。恐怖とか不安とかを物語にいいスパイスとして調合し込んでいるのがたまらない。

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後者に関してはとりわけ、「呪力」とか「術式」などの源が人の負の感情であること、また、感情がブレやすい局面で如何にニュートラルの自身を保つか、と言ったトレーニングまである。まあ虚構の世界の話なのだが、マインドフルネスなりレジリエンスなりのメンタルトレーニングにも一脈通じる。

 

これを今リアルに受け止める少年少女世代の胸中や如何に?

 

いや~、そこまで考えてないっす、話がとにかく熱いので、と言う反応もあれば、辛い幼少期を過ごした子なんかは異なった反応を返すかもしれない。

 

エンタメとして線を引きつつも、知らず知らずがっつり感情移入して我を忘れている。で、これを肴(?)に教え子たちと語らう。なんとも痛快ではないですか。べんきょ―そっちのけになるかも。

 

そんなこんなで、勉強だけが大事なのではない。スパルタ塾とかで勉強ばっかりさせられている子供たちが可愛そうになってきたなあ。

 

てなとこで終わります。では。/おしまい。

 

>猫p様

 

コメントありがとうございます。

 

カテキョの醍醐味ですよね。教える方も楽しくやるのがモットーです。