「自分を生きる」と言うこと。②
- 自分の敵は自分。本能寺にはいない。
- 「ホメオスタシス」とその付き合い方。
こんにちは。
連休後半はじょじょに天候も回復し、春らしい陽光が降り注いでいます。
職場の同僚から「ポケモンGO」のギフトが盛んに送られてきます。
みんな自分よりずっと後に始めたのにもう自分のレベルに肉薄している・・・。
頑張っとるのお・・・。
で、ちょっと前。ある日のこと。
二人ほど、伝説のポケモンの「ルギア」を引き連れていました。
ちょっとそりゃあ・・・。
休み時間に小一時間ほど問い詰めた結果。(一時間もないけど)
なんでも。卵からかえったらしい・・・。
・・・え。
そ・・・そんな・・・ことが・・・あるのか・・・。(ハナミズ)
「7km」の黄色いタマゴらしい。
・・・。
・・・・・・。
「いやあ、待て待て待ていくらなんでもそりゃあねえだろう!?」(私)
「マジだって!マジマジ!」(同僚)
目をキラキラさせて言う。
う~ん・・・。常識を疑うべき時が来たのか・・・。
家に帰って、レベルMAXの生き字引にLINEをします。
「いやあ、それはないな。たぶん、”一週間のリワード”と間違えたんだろうね。ふぉっふぉっふぉ。」(達観)
とのこと。
そうか・・・。
・・・。(遠い目)
黙っていてやろう。あえて否定することもあるまい・・・。結果として二人ともルギアをゲットしてるわけだしな・・・。
・・・。
ジェラってなんか、ないわい。
自分の敵は自分。本能寺にはいない。
さてさて。
と言う訳で、なぜかポケモンGOの話をしようと思いました。
外ならぬ「ポケモンGO」こそが、私に新天地を開いてくれたのです。「私を外へ連れてって」的なノリで。
その前までは絶賛引きこもりで、買い物と病院に出るとき以外はほとんど外へ出ない時期が長いこと続いていました。
心の中ではそれがまずい、と言うことは分かっている。でも、心が動かない。
気が進まないと言うレベルではなく、アクセルとブレーキを同時に全踏みしているような。だから自分を責めるし、余計に消耗もするのです。
そんな不毛な時期がずいぶん長いこと続いていました。
麻生大臣も、
「ポケモンGOが引きこもりの人の外出のきっかけになってるの?結構なことじゃない。」
と言ってましたしね。
当時は統合失調症の薬まで言われたとおりに飲んでて(※統合失調症の薬(特に「ジプレキサ錠」など)は食欲を増進させる副作用がある)一時今より20kgくらい重かったのが、今は標準体重くらいに戻っています。
「ホメオスタシス」とその付き合い方。
何度か記事で触れています「ホメオスタシス」ですが、詳しく紐解くと「現状を維持しようとするメカニズム」とほぼ同義か、それを包含する概念だと思います。「恒常性」とも言いますね。
私は生物は苦手なのであんまり詳しく突っ込んではいませんが、周りの温度が高ければ発汗して体温を一定に保とうとするなどと言うのはこの機能の一般例です。
これは心理学的な文脈でも使われていて、どこまで真実なのかは私自身不勉強であんまりうかつに突っ込んだことは書けないのですが、例えば下記のサイトなどに詳しいです。
と、おもったら。
なんか、消えてましたw。なんでやねん。
少し難しい説明ながら正鵠を射た内容でとても分かりみがよかったのですが。ストレスとホメオスタシスの関係について詳述してありました。
なんか当たり障りのない内容ですが(失礼)、参考URLを。
→https://btu.co.jp/blog/minoda/stresscare/2012/04/5047/
「心理学的なホメオスタシス」と「現状維持メカニズム」が同義、あるいはどちらかがどちらかを包含する概念であるのなら、この構造と付き合い方については石井裕之さんの右に出る人はいないでしょう。
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心理学的なホメオスタシスは、例えば一念発起してオレは今日から変わるぞこの野郎!とか思って行動を始めるとする。
猛勉強を始めるとか、独立起業するとか肉体改造を始めるとか色々あろうかと思います。
でも、長続きしない。
それはこの「現状を維持」しようとするメカニズムが、
「いやいやあんさん、なんもそんなハナイキ荒くして張り切らんでも、今のまんまでええやん。な?今のま~んまでいれば何も、誰からも傷つけられず、ぬるま湯の中で生きられんねん。ま~、ガムでもかんで落ち着こうや。」
と、その個体の生命の安全と維持を最優先するのです。
魂が「やりたいこと」優先なら、「自我」は保守的で変化を嫌うのです。
これをひたすら、意志の力で自分をブン殴ってでも変わってやろう、と行動で引っ張ろうとする。
でも、マニュアル車がローギア発進が一番のパワーを必要とするように、最初の出だしで大きな結果を出そうと頑張っても疲弊してしまうのは火を見るより明らか。
大きな結果を出そうと思うのなら、トップギアに乗ってからでいいのです。
自分はこれを真に受けて、まずは「ポケモンGO」を使って50mくらい先にあるガードレールのところまで3日連続で歩く、と言うのを目標に据えました。
いきなり二日目に雨が降ってきてイヤになりましたが、それでもなんとか行けた。
今思えばすごいオオゲサですが、それでも自分にとっては偉大なる第一歩だったわけです。
あとは。
徐々に行動範囲を広げ、今はプチ旅行したり、人に会いに遠方へ出かけられるようにもなりましたし、何より復職もできました。
(まあ、合間合間でブラック企業に勤めては辞めて、ってなことはしてましたけどw)
「ホメオスタシス」を意志の力で凌駕しようとするのは非常に消耗します。
「ホメオスタシス」は何かをやろうとするとネガティブな情報を拾いやすく仕向けたり、不安にさせたり、嫌な記憶をよみがえらせたりと変化を全力で拒んでくる脳の一機能です。これは脳の親心なんですが・・・。
まあ、変わりたいと思う人にとっては正直、ありがた迷惑なんですけどねw。
神戸に去年会いに行った引き寄せ名人の方は、
「環境を変えるのがホメオスタシスに勝つには一番。」
とおっしゃっていました。確かに。
その道の達人とか、未来志向で生きている人に弟子入りするとか。
ボランティアでも構わないから手伝うなどして、その人のそばでその人の思考回路をコピーしようと言うのはよく言われていることです。
「ミラーニューロン」と言う一部のニューロンが発火することも有名です。
・ミラーニューロン・・・ニューロンは実行する行為と観察する行為が対応するときに活動することが分かった。こうしたニューロンは、他者の行為を観察者の脳内に映し出しているように見えることから、後にミラー・ニューロンと名付けられた。/https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%B3
だから今は未知の地に一人旅したりとか積極的に人に会いに行ったりとか、お金をコツコツ貯めたりとか色々準備しつつ、行動範囲を広げていく画策を自分なりにはしています。
札幌に恩師もいますしね。いずれ現地に手伝いに行こうとも思ってたりもするのです。まあ、勉強はしなくちゃいけないんですけど。
ちょいと自分語りをしてしまいましたが、知人で引きこもりのお孫さんを抱える老夫婦の話を母親からちょくちょく聞きます。どうしたらいいんだろう・・・と。
shirosuke0214-pr-tomo.hatenablog.com
「80-50」問題もあり、非常に深刻な社会問題になっています。
政府はなんだか、就職氷河期世代を「人生再設計第一世代」と位置付けて色々政策を打ち出そうとしていますが、生命保険のCMかと思いました。
なんと言うか色々なところで穴だらけだし的外れなんですよね。
雇用の受け皿を作ろうと言うのはいい。
でもこの世代は就職難で採用してもらえず、意にそぐわない就職をして都合よく使い捨てられ、社会に絶望し就業しようと言う意欲を完全に削がれているわけで。労働環境の問題に中途半端にしか介入しないで進めるわけにはいかんでしょう。
まあ・・・。政策・政治批判はやめようと誓ったのだった・・・w。このぐらいでカンベンして・・・((ry。
現在進行形で引きこもりの人とそのご家族のために今自分がしてやれることなんてたかが知れているのでしょう。でもいずれは何かできるようになりたい。
それにはやっぱりまずは自分が成長するしかないのだなあ、と言う曖昧なことしか今は言えません。残念ですけどね・・・。
自分のやり方が絶対的に正しいなどと考えるのは非常に危険だし、何よりそれの押し付けはタブーだと思います。
置かれている状況や環境、価値観。生まれ育った経緯やこれまでの人生。性格や人格的な特性。何もかも違うのです。だから心の問題は手ごわく、かつ深い。
今後色々な方の、とくに精神的な悩みなどを受け止める機会は増えていくでしょうからインプットと実践を積み重ねていくしかないのだろうな・・・。
そんな感じでなんだか最後は歯切れが悪くなりました。
では!/おしまい。