蒲焼きと檸檬と娘のサロン

「頑張らないうつヌケ」をモットーに。だる~く、ゆる~く、時にはタイトにチートに。

ロリコンは病気です。

「宇宙の最果てに行きたい。」

 

そうレイラは言った。

 

彼女の命はもう長くない。

 

重い病に冒され、苦しみながらもいつも微笑みを向け続けてくれた彼女。誰よりも優しく、愛に満ちていた。

 

しかし、そんな人が必ずしも幸せな生を全う出来るとは限らない…。

 

「私はとっても幸せよ、ジャン…。」

 

そんなボクの思惑に反し、彼女はボクに慈母のような微笑みを向ける。

 

だんだん、日に日にやつれていく。痛々しい。でも、そんな気丈な彼女に、ボクは今できる精一杯で応えてあげなければならないのだと思う。

 

でも、"宇宙の最果て"って…。ホントにそんなものが?

 

地球の科学技術の極み。

 

はるか昔、人々は宇宙に焦がれ、たくさんの機械仕掛けの衛星を飛ばしたと聞く。そのことと、有人のロケットが月に到達し、人類の足跡を初めて残したこととは、今から振り返るとホンの誤差程度の時間差しかない。

 

それから人々は悠久の時を経て、大きく進化しまた、緩やかに滅び行く時代となった。そして、惑星間航行や有人の、地球からの光速に近いロケットでの旅行すら当たり前になった。

 

でも、そんな時代になっても、「宇宙の最果て」を少なくとも肉眼で観測した者はいないのだった。そして、たくさんの病のメカニズムが医学の進歩で解明されたのだが、まだこうして不治の病に冒される人もいる。どんなに科学が進歩しようと、解明できない「闇」は残り続ける。かつて、偉大な哲学者はそう言い遣した。

 

やはり光速に近いスピードで膨張し続ける宇宙はやがて、一説には収束へ向かうのだと言う。しかし、現時点では開闢以来、その気配は見られない。

 

人々の進化発展の勢いや文明の隆盛と比例するかのように、宇宙も終わりのない拡散を続けているような気もする。

 

ボクは偉大な宇宙物理学者の家に生を享けた。しかし、父はボクを愛さなかった。

 

ボクは父の傀儡で道具だった。確かに英才教育を受けたり、優秀な学府で学ばせてくれたことには感謝している。しかし、それは父の条件付きの愛ゆえのものにすぎない。

 

ボクはやがて、「宇宙物理の統一理論」の端緒を世に問い、父と袂を分かった。ボクの理論は宇宙物理学を50年進化させた、などとセンセ―ショナルにもてはやされたが、それがなんだと言うのだ。

 

ボクは今、彼女とともにいる。彼女と共に生き、そして彼女にボクの理論の全てを捧げる。

 

それでいいんだ…。

 

傍らにそっと彼女が寄り添う。彼女に問いを投げ掛ける。

 

「なぜ、宇宙の最果て、などと?」

 

「昔話で読んだのよ。宇宙の果てに楽園があって、そこは争いも奪い合いもなく、愛と光に満ちていると聞くわ。勿論、生きている間にそんな所に着けるはずもない…。でも、旅の途中で果てることがあっても、貴方が傍にいるなら後悔はしないと思うの…。」

 

彼女はそっと、ボクの肩に小さな頭を乗せる。

 

確かに、ボクの持っている様々な技術を駆使すれば、彼女は悔いなく生涯を終えられるのかもしれない。終わりの見えない旅…。

 

ボクの気持ちは固まりつつあった。彼女と一緒なら…。

 

そんなことを考えていると、ふと、肩に頭を乗せていた彼女が静かに語り出したのだ。

 

「実は、まだ貴方に言っていなかったことがあるの。」

 

「え?そうなのかい?隠し事とか、秘密とかはお互い全部とうの昔に打ち明けあっていたと思ってたよ。でもいいさ。なんだい?」

 

「実はね、私、子供の頃にナメクジを軒下で見つけたの。子供は残酷ね…。私、キッチンからお塩を持ってきて、そのナメクジにひとつまみふりかけたの。」

 

「…?うん…。」

 

「そしたらね、そのナメクジ、溶ける…、いや、縮むかと思ったら、逆に大きくなったのよ。」

 

「・・・え?」

 

なぜ、今そんな話を?ま、まさか走馬灯を見ているとか…。

 

彼女が次の言を紡ぐのを待つ。喉がごくりと鳴った。

 

「ナメクジはどんどん大きくなって、なんだか男性器みたいな形に変わっていくの。そして…。しゃかんでいた私のスカートの中に入り込んで、そして…。」

 

悪夢の話だろうか?

 

続きを待つ。

 

「私は、私の体内に入り込んだナメクジが何をしているか分かったわ。私の初潮は皮肉にも早かったのよ。中で蠢くナメクジの感触を感じながらも、私にはどうすることも出来なくて、するに任せていた…。」

 

「・・・」

 

「やがて、ナメクジは私の胎内で溶けた、と思うの。そして…。およそ3ヶ月後、そのナメクジとの子を宿したことが分かったわ。そして1年後、生まれてきたのが貴方。」

 

「・・・あ?」

 

何を言っているんだ?

 

「今は緩やかに年を取っていく時代…。でも、私はその中でも、老化のスピードは普通の人よりさらに緩やかなものになる反面、ナメクジが何らかの疵、刻印を体内に残したのでしょうね、あまり命は長くないであろうことをどこかで直感で悟った。私は、生まれてきた貴方を心から愛そうと…。」

 

「ま、待て待て待て!じゃあ何か?オレは君とナメクジとの子供ってことかい!?さっきから黙って聞いてれば、君はボクのお母さん、ってか?そりゃあ悪い夢の類いだよ。何を言っているんだい?」

 

「あなたは、知らず知らず近親○姦したり、実の母親とも知らずに赤ちゃんプ○イをしたり、チャッキ―みたいにチ○イルドプレイしてたってことね。くくく、恥ずかしくないのかしら?」

 

「う、ウソだあ~!ウソだと言ってくれナンシィ~!」

 

「誰かしら?ナンシ―って?あなた、浮気してたの?くくく…。」

 

「い、いや…。」

 

「いや、何?」

 

「ぼ、ボクは一体どうすれば…。」

 

「・・・。・・・恐れを知らない戦士のように振る舞うしかないんじゃないかしら…。」

 

「・・・。・・・あ、アンインストールしてください。」

 

「分かったわ。」

 

ぽちっ。

 

「うわああああああ~!!」

 

あわれ、船外へ放り出されるジャン。そしてなぜか彼は、宇宙空間の中で秘孔でも突かれたかのごとく散華したのだった。

 

「ふん、きたねえ花火だぜ。」

 

宇宙船は旅を続ける…。

 

広大な宇宙であまりにも長い時間過ごすと人は狂うのだろうか…。それは、誰も知らない。

 

/「知っちゃいけない知られちゃいけない」:Fin

 

う~ん、「チャ―ジマン研」にこんな話、ありませんでしたっけ?まあいいや。

 

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さてさてお久しぶりです。

 

私はますますッ!生命力と精力にッ!漲っているッ!

 

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皆様におかれましてはど―かな?

 

いやまあ、私事で恐縮だが、カテキョの仕事が終わり、税務署の仕事もほぼほぼ山場を越えて基本ヒマなのである。

 

カテキョは従来2本入ってて、一方は中三の双子の女の子、もう一人は中2の男の子であった。

 

前者については、妹が3/4に公立の高校を受け灰色の受験生活を終える流れだ。頑張り屋さんでひたむきで、その裏返しかやや劣等感を抱えやすかった。

 

んで、後者の子であるが、すまんが仕事をこちらから本部に打ちきりを要請する形となった。その前に本人からダメ出しが出た、ってのもあるけど。

 

基本無気力で覇気がない。いや、それがいいとか悪いとかではなく、1日学校でイヤな勉強に向き合わされ、競わされ、また家に帰ってきてやれ塾だのカテキョだのとさらなる勉強を強いられ、成績が上がらないから親からもどやされる。

 

勉強にそもそも根本的な苦痛を抱いている子を勉強に向かわせるのは私では至難であった。

 

基本、今のカテキョの派遣元はこうした子を対象に業務を展開している。むしろ、前者の女の子のような子供が例外なのかもしれない。そう考えると、どうにも気の毒な気がする。

 

まあ、カテキョはそんな感じだ。すまんが、私は仕事はス―パ―ドライである。それはそれ、これはこれ、だ。

 

んで、税務署であるが、ちと不謹慎だが2月の下旬からお客さんが目に見えて減ってきたので、数学の問題をノ―トに書き写し、お客さんが途切れた隙を見計らって勉強を始めた。まさかあからさまにスマホだの本だのを持ち込むわけにはいかない。

 

んで、研修資料のファイルを広げて、それをフェイクとしてその左に数式を術式ばりに展開していくわけだ。

 

だが、職員さんがまめに回ってくるのでなんだか落ち着かない。たぶん、とっくにばれているような気もする。オレは看守の目を盗んで牢獄の壁に穴を掘る脱獄囚か。

 

あとはお寺。お寺の仕事はつまりは作務だ。いやあ、心が洗われるねぇ。うららかな春の陽光を象徴する私の心のごとしである。

 

まあ、そんなところで生存報告(?)でした、押忍!/おしまい。

 

(追記)あ、そうそう、お笑い動画を二本投下しておきますね。一本目はかなり有名なやつだからご存知の方もいらっしゃるかもしれんが。

 

私は史上最高に笑いました。いやあ、氏ぬかと思ったよ。

 

 


【バグ】2021オリンピックを実況したら腹筋が崩壊した

 


カラダを変形させて244km/hを投げるプロ野球スピリッツを実況解説!!