蒲焼きと檸檬と娘のサロン

「頑張らないうつヌケ」をモットーに。だる~く、ゆる~く、時にはタイトにチートに。

ゴスロリ少女と奇跡のコラボ。

(タイトル:淡い「願望」ですw。)

 

どうも!

 

さて、よ―やくちょいと一イキつく日にちが取れた。んな訳で昨日のうちに読んでおくべき書をリストアップ、および朝からモチベを上げやすいように色々根回ししておく。

 

「・・・」

 

ダメじゃん。

 

いやいや、ダメじゃないのだが、なんつ―か毛穴レベルとか五感レベルで楽しみてぇなあ、と思い、とりま最近仲良しになったさる会社さんのゆかりの閑静なお食事処に行こうかな~、などと算段していた所である。

 

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交通の便はあまり良くないが、てくてく歩いていくのにさほど心理的抵抗感はない。だが、明日は午前に人と会う約束があり、まんまその流れで電車に飛び乗りそこへ向かうことにする。

 

本はいい。素晴らしい。良書との出会いはまた、人との出会いともまた違った「縁」とも言える。

 

昨日、今度著者さんにメ―ルを出したいなあ、と言っていた書にまた目を通し始めた。

 

 

 う~ん、どうなんだろうこの本…。「正しい生き方」なんてものはない。人が産まれて、死ぬ。土に帰り、何かを生かす。肉体は尽きても、魂は不滅とされる。

 

この書はまずは「自分とは何か」と問い続けなさいと説く。

 

本書に初めて触れたとき、そのフレ―ズに、そして「一人一宇宙」と言う言葉がそれこそ魂に刻み込まれるインパクトで私の内面に革命をもたらした。

 

「一人一宇宙」と言うフレ―ズは聞き覚えがあった。よく苫米地さんとか、その流派のコ―チングの専門家がこの表現をよく使うことは知っていた。

 

これ、仕組みそのものの詳細はずっと後に詳しく語る。一記事にはとても収まりきらないだろう。「空観/中観/仮観」の入り口である「空観」すら満足に説明していない。

 

ともあれ、私が最初にリアルで会いに行った苫米地さんの流派のコ―チングの専門家のメルマガにもやはり、このフレ―ズはしばしば出てくる。

 

ごくごく簡単に、読まれる方が混乱を招かないであろうと自身が現時点で判断するレベルでの話をする。

 

この世に生きる誰しも、同じ世界を、宇宙を見ていない。

 

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何となく「世界とはこんなものですよ~。」とか、「宇宙はこんなものですよ~。」と言う認識はあり、共通認識になっていると各人が思い込んでいる「世界」なり「宇宙」と言った表象は、言葉によりそう思い込まされているだけ、とも言える。

 

ルフレッド・アドラーも言う。人々は世界を、自身の目に色眼鏡をかけた状態で認識しており、世界が変わる、と言うのはこの眼鏡をかけかえるなり、色を濃くしたり薄くしたりすることにより生じる解釈の差、である。これも同じことを言っていると言えよう。

 

その時々の感情を伴う心の動きにより、世界はいともあっさりと変わる。

 

例えば、だ。

 

私が酔っ払った状態で目の前にある一万円札を見ている。なんとなくボヤ~、っと霞んで見えるかもしれない。

 

お金に対する視点も色々と変わりうるが、とりまここにあってもしゃあないから財布にしまおうかな、とか、うひょっ!まだ一万円もあるじゃん!とか、後一万で今月しのがなくちゃいけないのかあ、とか。心もころころ変わる。

 

その様子を私のおかんがなんだか可哀想な人を見る目で見ているとする。

 

おかんが私と一万円札を交互に見やる。

 

「何この中年は一万円の紙っ切れとさっきから睨み合っているのかしら?さっと寝たらいいのに。」

 

などと思うかもしれない。私が複雑な感情や心境や感傷の類いを乗せていた一万円札は、母から見たらただの「紙っきれ」、である。

 

じゃあ、私がその一万円札をそのままの状態にし、翌朝目覚めた、とする。

 

その目が最初に捉える一万円札は、一万円札の正確な姿であろうか?

 

いや、そうではない。

 

やはり、それを見てあれこれ考え、何らかの感情で修飾を行うだろう。酔いが醒めて正確に"それ"を捉えている、と断言は出来ないことは、どこまで行っても同じなのである。

 

んじゃ、この一万円札を見ている「自分」ってのは、そもそも何なのだ?

 

むか~し、どこかの記事でこの命題について、「ア―トマン(我、自己、私)」と「ブラフマン(梵、世界の根本原理)」と言う二つの軸から掘り下げ、

 

「ああ。これらが同一のものだったんだな。」

 

と気がつくことが真理である、と書いたことがある。

 

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ただ、なにぶん不勉強で、この概念を上手く説明できる言葉を持たなかった。感覚では理解していたし、ああ、自分が今世において目指す所、ゴ―ルとなるものになるのだろうな、とは思っていたが。

 

「自分とは何か」。「自分とは何か?」と問いを発し続けよ、と本書は説く。

 

「自分」とは。突き詰めればどこまでも掴み所のないいわば「幻」、である。この書はもうちょいとここら辺の説明を具体的に試みてくれている。

 

横山氏は、次のように問うそうだ。

 

まず手を例にあげて、

 

「その手はだれの手ですか」

 

と質問すると、だれしもが、

 

「これは自分の手です」

 

と答える、と。ついで、

 

「手はたしかに目で見てその存在を確認することができますが、あなたがいま言った自分という言葉が指し示すものがあるかどうか観察してください」

 

と問うと、質問された相手はじっと考え始めるが、なかなか答えが返ってこない。答えに窮してくる。なぜなら、言葉は必ずなにかを指し示すべきなのに、この「自分」という言葉に対応するものを決して見つけられないからだと。

 

私たちは容易に「自分」というものは言葉の響きがるだけであるという事実に気づくことができる。あるのは手、足、ないしは身体、さらには見ているという視覚の働きだけであるのに、それらに対して本来的には存在しない「自分」という言葉を付与して「自分の手足」「自分が見る」などと考えてしまう。

 

ここらへんはまんま引用させていただいた。

 

「空(=くう)」とかの話ともまんま繋がる具体的な話になるのだが、「自分」と言うものにも何ら実体はない幻である、つまりこれが「空」の一例、てな話になり、また世の中のあらゆるものが全て、有るとも言えるし無いとも言える。「空」の話とは後程別記事でリンクさせていただく。

 

だからこの書では一歩踏み込んで、

 

「自分なんてものは存在するかしないかよ~分からんものなんだから、自我を削り、エゴを捨てて人のため世のため尽力しなさい。」

 

とはっきり説いている。んで、「自分なんてどうなってもいい!」と心の中で叫び事にあたれ、と。

 

ただ、ここまでお読みいただいてこの結論。「やべぇ…。」と思われる方も結構な数いらっしゃると思うし、個人的にはそうあって欲しいな、と願っている。

 

普通は会社に出勤し、収入を得て、家庭を築き温かい家庭で労働の疲れを癒す。日々の仕事には色々遣り甲斐も感じてはいるが大変なことも多い。だが普通の方の人生(まあ、男性の方だけど)とは概ねこんな感じであろうと思う。

 

私は、過去はただただこう言う方々が羨ましかった。そして、ささやかな幸せにも気づかず、気づけず、心が渇き、誤った優越感や劣等感に浸り、自責が蜜であった時期がある。

 

「私は何のために生まれてきたのか?」

 

これは随分と長いこと、私が自問自答してきたことだ。

 

普通の人生を生きる。こうした方には悩みなんてものはあっても、自分が抱え、日々自分を苛む悩みと比べたらどうってことのない楽な人生を送ってやがる。

 

電車などに乗り、談笑する高校生たちを見て、何の悩みもねぇんだろうなあ、と恐らくは、死んだ目で見ていた筈だ。

 

私は確かにある意味特殊なケ―スかもしれない。少なくとも既に"カタギ"じゃないのかも、とどこかの時点で思った。

 

自分の役割と価値を探し続ける日々。行き着いたのがこの書、である。

 

この書でははしがきに、「なにか」?「なにか」?と問い続けよ、「いかに生きるか」?などと考えるな、と説く。こうしたフレ―ズであるとか、上で書いてきたようなことに激しく揺さぶられるのは…う~ん、どっちかって~と、少数派であってほしいなあ、とも思う。

 

私は本書にぐいぐい引き込まれるが、なんともフクザツな心境でもある。

 

さて、「ヴァイオレットエバ―ガ―デン」をこつこつ進めていたが…。

 

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久々に"規格外"と呼ぶにふさわしい作品に出会えた、と確信している。ちょっと前だと「宇宙よりも遠い場所」と言う素晴らしい作品があったが、心どころか魂に揺さぶりをかけてくるインパクトがありそうだ。

 

なんとか劇場版に間に合えばええなあ。

 

そんな所です。では!/おしまい。

 

>ハマサンス様(id:hamasansu)

 

コメントありがとうございます。

 

初心に返る、って、気がつくと怠ってしまうので心がけておきたいですよね。「臭い」は…う~ん、加齢臭かなんかかな?w