蒲焼きと檸檬と娘のサロン

「頑張らないうつヌケ」をモットーに。だる~く、ゆる~く、時にはタイトにチートに。

こんな世界でもまた笑い合える日が来ることを。

真冬の朝。空気すら凍りつくような、肌に刺さるような酷寒の朝。

 

雪が降っている。既に足元にも厚い雪の層が出来上がっていた。子供の頃なら心も躍ったろうが、今の私は目の前の現実や生活に追われる身。そんな世界の奇跡に心を奪われている時間も、余裕もない…。

 

せめて、この薄汚れた世界を少しでも浄化してほしい…。私は刹那天を見上げ、そして正面を向き歩を進めようとした。

 

門に誰かが佇んでいる。いや、倒れているのか?

 

心がざわつく。もしかしたら既に急を要するような事態に陥っているのかもしれない!

 

私は駆け寄り、抱き起こした。そして、呼び掛ける。

 

「あのっ!もしもし!大丈夫ですか!」

 

大丈夫な筈がない。その人はこの天候なのに真夏の格好をしているのだ。そして、アコースティックギターを抱えている。だが、生きているのは分かる。その生命の灯びが今にも消えようとしているのか、そうでないのか…。

 

そんなことを考えている場合ではない!急を要するのだ!私の意識はその人物に先鋭的に集中する。

 

いや、何かが変だ。確かに浮世離れした状況ではあるが。目の前の人物に見覚えがある。

 

目を凝らす。見知った顔だ。目鼻立ちが整っている。お茶の間ではよく見かけた顔。最近はあまり見ないが…。

 

「野口…五郎さん?」

 

私の記憶のイメージと目の前の人物の容貌は完璧に合致はしないが、ほぼ確証が持てる。私は肚をくくる。

 

野口五郎さんですよね!どうしたんですかこんな所で!風邪を引くどころじゃない!凍え死にます!!急を要します。まずは中へお入りください!!至急身体を外からも中からも温め、救急車を呼びます!五郎さん!五郎さんッ!!」

 

野口五郎とおぼしき人物は目を開けるとこちらをめんどくさそうに一瞥し、鼻をほじり、言い捨てた。

 

「言いたいことはそれだけか。」

 

/短編:「君が光に変えていく」完

 

…オチが思い浮かばん。

 

いや、野口五郎さんファンの読者様が離脱する世界線が見える。特に他意はございません。ホンマに申し訳ありません。(謝るくらいなら最初から書くなや)

 

私の過去話とか書いてるけど、前も銀行員時代とかの生々しい体験談を書いて、読者様からむっちゃ同情のコメントを頂戴した。共感とかのものではない。

 

かなり特殊性のある体験談だし、どうも私の頭がひねり出す言葉って重々しく、おどろおどろしくなりがちで、ず~ん、とこの世の終わりみたいな世紀末感を醸してしまう。

 

かと言って、うっひょ~♪戦車道最高だぜ~♪みたいな文体とか、なんだかミルフィーユみたいな雰囲気に突き抜けるのもまた難しい。表現と言うのは奥が深いものである。

 

重たい話題をミルフィーユ調に、軽い話題を終末・ディストピア感もりもりで書いてみようか。試みとしては面白いが、もちっと私の経験が必要になる。

 

あとは「ジョジョに奇妙な文章」とかのシリーズを作って、特に毒にも薬にもならないけど、文章にシュ―ルレアリズムみたいなのを持ち込んでみるとかアイデアは色々あるんだけど、やっぱり引き出しがないのである。

 

まあ、今の所はアクの強い文章や記事を書いた後はしばらくはアク抜きが必要なことくらいは私でも分かる。だが、何を書いたらええんや。

 

最近は本当に自堕落な生活をしている。皆様には申し訳ないのだか。なんだかんだで生きていけるのだ、人間って。日本は平和だし、セ―フティネットだって充実しているんだし。

 

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おかしな受給者なんかもいるせいで生活保護の審査が厳しくもなっているけど、それがなければもうホ―ムレスしか選択肢はない、ってとこまで追い詰められているような人にまで支給されないようなものでもない。プライドを捨てて、そう言う人こそ行政を頼った方はいい。

 

私は私で、まあ今日明日失業する心配はないが、もし仮にそうなったとしても障害年金を受給しているので、最低限の生活水準のべ―スは既に出来ている。

 

何度も書いていることではあるが、心が乾いているとこう言う当たり前のものに感謝することを忘れてしまうのだ。平和な日本に生きていること。家族が元気なこと。障碍もちではあるが私もまあ健康で元気であること。セ―フティネットの恩恵を受けていることその他もろもろたくさんある。

 

だから興味本位で「何やってる人なんですかあ~?」とか聞いてきた、よく分からんおばちゃんとかの顔のイメージがたまに脳裏をよぎるけどああ、うるせえうるせえ。

 

オレが何してようが、あんたに迷惑かけなけりゃあんたの人生にゃ1ミリも関係ないよね?まあ、税金払ってなかった時期もあるし年金も貰ってるから間接的には迷惑かけてるけどさ。

 

前はこんなのをいちいち自分をいじめる材料にしてたから、そう言う負の古い回路を、正の豊かな回路に置き換えている過程にいると言うことだ。

 

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今最低限することは、生活習慣を崩さないこと、運動をすること、日銭を稼ぐこと。家族と団らんしたり家事手伝いをすること。クソをぶりぶり垂れること。本を読み、人に会いに出かけたりブログ活動をしてアウトプットすること。定期的に通院すること。趣味活のストッパ―を外すこと。(いや、これはこれで結構あるなw)他はどっちかと言うとおまけである。

 

さてさてそんな訳で、今色々なジャンルの本を乱読していると書いたのでそこら辺の話でもする。

 

今までは心理学、哲学、精神世界(スピリチュアルとかマインドフルネスとかの)、量子力学だの宇宙だののジャンルが多かった。まあ、形而上学的なやつだ。

 

だが、仮にも私は経済学部出身なのである。お金の本だけはマメに読んでたけど、もちっとマクロ、あるいはグローバルな観点での政治経済にはいまいち食指が動かなかった。まずはここらへん。

 

あとは危ない会社の見分け方だの財務分析の本だの。ここらへんは銀行とか役所にいた時は確かに随分読んだが、すっかり記憶に埃が積もっていた。

 

意識の高い本はなるたけ封印し、今まで接点の多かったそう言う人たちから来るメルマガの類いもあんまり見ないようにしている。

 

特に、これからの世界はますます格差が広がり、支配者層は今、コロナに乗じてこう言う風に社会を変革し管理していくだの、成功者のマインドはどうだのみたいな危機感や不安を煽ったり、意識の高いマ―ケティングをしている人。

 

また、イ○ハヤ・はあち○う(いや、こいつらの情報は今までだって見たことはなかったけどさ)みたいな、やたらぎらぎら目が「¥」マ―クになっている人たちの情報は意図的に視界に入れないようにしている。

 

どうも政治経済のジャンルがどちらかと言うと「それ側」なので、ちょいとイヤなのだが、まあかと言って、そこは純粋に線を引き現実的な教養レベルくらいまでは最低、持ち上げておく必要がありそうだ。

 

あとは小説。ミステリーや推理小説をいくつか買ってきた。

 

ミステリーや推理って―と、がきんちょの時に江戸川乱歩とか、ルパン無印とかシャ―ロックホ―ムズとかを読んだ。前者二つは子供向けにアレンジしたシリーズがあったんだけど、ホ―ムズはそれがなかった。なもんで結構脳みそに汗をかきかき読んでいた。

 

これらはジャンプよりは少しばかり敷居が高かったが、ジャンプと同じくらいの娯楽であった。トリックとかレトリックとか伏線とかがハンパなく練られている。まさに天才の仕事だ。

 

んで今に視点を戻すと、ミステリーなんかは休職してた時にエロゲ―とかPSのアドベンチャーゲ―ムは随分やったんだけど、これらの中に少なからずミステリーの要素を含んだものがあったし、最近のアニメ作品では「ひぐらしのなく頃に」とか、「Another」と言った傑作もある。

 

「PS2」は「ひぐらし」もなんだけど、それと同等かあるいはそれ以上に、「Ever17」と言う作品にめちゃくちゃ衝撃を受けた。よく「記憶を消してもう一回プレイしたいゲ―ム」と言われているのだが、ネタバレすると全てが台無しになると言う危うさを持った傑作ゲ―ム。少なくともヘタなことは書けない。

 

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この作品をプレイして量子力学にずっぽりハマっていったんだよなあ…。その後も、様々なプラットホームに移植されている。

 

ひぐらし」はもともと「PS2」版をプレイして、後で放映されたアニメは観ていなかった。だが、最近ミョ―に気になって、アニメを少しずつ観進めている。

 

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まあ…。「運命・カルマの歯車」だな。ちょっと前までの私にずっぽりハマっていたと言える。

 

あんまり詳細には触れない。ご覧になっていない方は10月からリメイク版も始まるから、ぜひ観ていただければ、と思っている。少なくとも後悔はしないはずだ。グロいけど。

 

「Another」は…。うん、おっかなかったw。以上!詳細に少しでも触れるのは無粋なのである。

 

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んで、買ってきた本は今村昌弘さんの「屍人荘の殺人」、あとは湊かなえさんの「贖罪」と言う作品である。本当は「告白」が欲しかったんだけど、本屋さんになかった。

 

 

屍人荘の殺人 (創元推理文庫)

屍人荘の殺人 (創元推理文庫)

  • 作者:今村 昌弘
  • 発売日: 2019/09/11
  • メディア: 文庫
 

 

 

贖罪 (双葉文庫)

贖罪 (双葉文庫)

 

 

先に「贖罪」を少しずつ読み進めている。

 

昔から読書感想文ってむっちゃ苦手だったのだ。今だって、例えば観たアニメのレビュー記事とか書こうと思えば書けるんだろうけど、まあたぶん四苦八苦する。

 

今のミステリ―作家さんって、突きつけられている有形無形のプレッシャーがすごそうだ。ありきたりのトリックとかでは目の肥えたミステリーファンの心を揺さぶることは難しかろう。まあ、どの言ったジャンルでも同じことは言えるんだけどさ。

 

その点、私みたいなミステリー童貞はそう言う刺激の閾値が低いから、うおおおお!?みたいな、名状しがたい揺さぶりを受けそうだ。ミステリーや推理ジャンルをチョイスした理由はそんな所にある。

 

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事前に何買っていいのか分からんから、「もったいない本舗」とかのオススメミステリーのサイトなんかを参考にしましたです。

 

もう少しだけバケーションを楽しむとします。では!/おしまい。

 

>切り株おやじ様(id:masuhiro6595)

 

コメントありがとうございます。

 

自己分析はセルフではどうしても限界がありましたので、母の助力を得ました。掘り返しは人によってはとても大事なことになってくると思います。