蒲焼きと檸檬と娘のサロン

「頑張らないうつヌケ」をモットーに。だる~く、ゆる~く、時にはタイトにチートに。

大学生も朱に染まる話。

どうも!

 

さて、何を書いたものやら、通勤途上で考えを巡らせたもののいまいちピン、と来るものがない。

 

昔話をする。(誰得・・・)自分の母校の大学(東北大学 経済学部)の話である。

 

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今でこそ旧帝大としてそれなりのネームバリューもあり、それなりのブランド力を持ってもいるが、そんなものは社会の荒波の前には吹いて飛んでしまう薄っぺらいもので、その後の本人次第なところが大きい、当たり前だけど。

 

だが、卒業生にはノーベル賞を受賞した田中耕一博士をはじめそうそうたる人物も多い。

 

その一方で。私みたいなのもいるw。

 

私は受験が終わったあとは尻子玉から気合いや魂がフル放出されてしまったがごとく、勉強のベの字もしなかった。経済学部でマジメに受験終了後も勉強していたのって1割もいなかったのではなかろうか。私はその中でもかなりヤバい方の部類にいた。

 

一般に、東北大学生は「イカトン」とか「ゼットン」などの呼称で、今で言うオタク・陰キャ的な風貌の人が確かに多い。特に工学部あたり。「イカトン」」は「いかにもトンペイ(=東北大)」、「ゼットン」は「絶対トンペイ(=東北大)」の略だ。

 

女性比率は低く、地元の期待を背負って厳しい受験戦争を勝ち抜いた猛者は、文系を中心に尻子玉総放出状態でキャンパスライフを謳歌し始める。

 

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地元のちょっと勉強ができる子は幼いころからこの大学を目指すよう、なんとなく親や教師、塾の先生なんかに刷り込まれる。だから、地元ではブランド力を持つのである。しかしながら内実は、平均的な大学生と大きく変わるところはないと思っている。

 

工学部や理学部、医学部と言った理系学部生は入ってからも勉強するので優秀だ。その一方で、文系、とりわけ経済学部は「ヒマ経」などと揶揄される。なんと言っても卒論がなかった。これは今にしてみたら結構すごい。卒論は通常の講義3つ分の単位が来るので、卒業がヤバい人が書くと相場が決まっていた。

 

まず、文系理系問わず、1~2年次は教養部と言う所で教養課程を過ごす。で、3年に上がる時と卒業時は恐怖の進級できるかどうかが問われることになる。だが、それなりに要領もいい東北大生は、使えるものはなんでも使う手段を選ばないやり方で留年をのらりくらりとまぬがれる。留年するのはトモダチがいない人と中〇派の人が多かった。

 

教養部のキャンパスは当時、全国屈指で汚かったと思う。トイレ(大)は薄暗く、和式の便器でときたまう〇こがアウトオブバウンズしていた。掃除はまあ・・・掃除をする方がいて、してたと思うんだけど・・・。(勿論学生が掃除するわけではない)

 

ちなみに当時、日本一汚いと言われていた西の雄に「O阪教育大」と言う所があった。なんと、講義の何分の一とかはプレハブでやるらしい。んで、キンチョールがもれなく備え付けてあったようなのだ。そこには負ける。

 

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私とつるんでいた同級生は類友の法則でみんな勉強が大嫌いな人間が集まっていたから、試験は連係プレー&連帯責任(?)で乗り切る。一人、関西の滋賀から来ているやつがいた。

 

試験の時、一夜漬けでヤマをはってそこだけ勉強して後は寝たらしい。だからそいつの知識体系はピンポイントでそこだけ無人島のごとく存在感を持ち、あとはだだっぴろい海みたいな感じだったわけだ。そして、よくよく聞いてみるとあくまでそのピンポイントだけは知識がすごい。講義で話題にならなかったようなことまでご丁寧に調べてきていた。健闘を祈っからよ、とか言ってめいめいに席に着く。そいつをO君とする。

 

さて、O君。ヤマは当たったのか。いや、見事に外れた。みんなくっそ笑った。

 

O君はどう切り抜けたか。経済学史とかの講義で「リカードゥ」の学説(詳しくは知らないけど)とかなんかそこら辺が出ていたのだが、O君が錬成していた知識は「マックス=ウェーバー」についてだった。

 

リカードゥ」。

 

調べてみた。なんだか見てたら頭が痛くなってきた。「利潤論」とか言うらしい。まあ、試験で聞かれたのは仮に「利潤論」だったとする。そこでO君が取った対応がふるっていた。

 

リカードゥの「利潤論」は極めて重要だ。だが、それはさておき、マックス=ウェーバープロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」(←ググって調べたw)についてここでは述べてみたい』

 

などと始め、リカードゥのことには一言もふれずマックス=ウェーバーについて答案用紙の裏までびっしり埋めた。

 

単位は・・・来なかったw。またみんなでくそ笑った。

 

自分はと言えば、なんだかんだで首の皮一枚で単位を取得し、四年次、みんなが就活を終えたま~にしか学校に来ないときに急に学問に開眼した。単位がヤバかったわけではない。ミクロ・マクロ経済と統計学にはまった。今数学好きなのはここに由来している。

 

その他の経済分野についてはさっぱりだ。浄化されて毛ほども生きた知識として残っていない。

 

受験生の皆様へ。特に文系学部に入った方は、勉強しとくと何かとあとで打ち出の小づち的に役に立つことがある。人生に無駄はない。よく遊び、よく学んでほしい。でも。

 

普通は勉強なんか、せんわなあ・・・。ただ、社会人になってからくっそ勉強させられることや、勉強しておけば良かったなあ、と思うことはとても多いので、少しでも勉強へのアレルギーは取っておくのがいいと思う。

 

そんなところで以上です。では。/おしまい。 

 

 

 

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